「毎月のスマホ代が高すぎる…」
「格安SIMに興味はあるけど、本当に大丈夫かな…」
「通信費を見直したいけど、どこから始めればいいの?」
こんな悩みを抱えていませんか?
総務省の家計消費状況調査によると、2023年時点での通信費の平均額は、単身世帯で月額6,610円、2人以上の世帯では月額10,430円にものぼります。この出費は、現役世代の私たちにとって、決して小さくありません。
実は、通信費の見直しは、家計改善の中でも最も効果の高い方法の一つ。
私自身、格安SIMに切り替えることで月々4,000円の節約に成功しました。年間にすると約5万円。この節約額を貯金や投資、自己投資に回せたら素敵ですよね。
今回は、私が格安SIMに変更した経験をもとに、通信費の賢い節約方法をご紹介します。
大手キャリアと格安SIMのそれぞれの特徴や、失敗しない選び方のポイントまで、分かりやすく解説していくので、是非最後までご覧ください。
1. なぜ今、通信費の見直しが必要なのか

スマホは私たちの生活に欠かせないものとなりました。
しかし、その通信費の負担は決して小さくありません。
では、「今」、なぜ通信費の見直しがおすすめなのでしょうか。
市場の変化とともに、その理由を詳しく見ていきましょう。
物価高で見直したい固定費の筆頭に
昨今の物価高により、私たちの生活費は年々上昇を続けています。食費や光熱費など、必要不可欠な支出が増える中で、見直せる固定費を探している方も多いのではないでしょうか。
実は、通信費は固定費の中でも最も見直しやすい項目の一つです。なぜなら、利用状況はそのままで、月々の支払いを大きく減らせる可能性があるから。
特に毎月7,000円以上支払っている方は、見直すことで年間で3〜5万円程度の節約も十分可能でしょう。
格安SIM市場の進化と信頼性の向上
「格安SIMって、通信が遅そう...」
「サポートが不安...」
以前はこうした不安の声もよく聞かれましたが、ここ数年で状況は大きく変わってきています。格安SIM市場の成熟に伴い、通信速度は大幅に改善され、カスタマーサポートも充実。さらに、大手キャリアも格安プランを提供し始めるなど、選択肢は広がる一方です。
通信費見直しのメリット
私たちにとって、スマートフォンは今や必需品。
でも、それは必ずしも高額な通信費を払い続ける理由にはなりません。
例えば月4,000円の節約ができれば、
- お気に入りのジムの月会費に
- 化粧品や洋服など、自分磨きの費用に
- 老後のための投資や貯金に
と、より自分らしい使い方ができるようになります。
家計の見直しは、単なる節約ではありません。自分の価値観に合わせてお金の使い方を最適化する、素敵な機会なのです。
2. 大手3社と格安SIMの比較

まずは、大手3社と主要な格安SIMの料金プランを比較してみましょう。
大手3社のメリット
大手3社(ドコモ・au・ソフトバンク)には、以下のような強みがあります。
✅ 安定した通信品質
- 全国をカバーする高品質な通信網
- 混雑時でも比較的安定した速度
- 5G対応エリアの早期展開
✅ 手厚いサポート体制
- 全国各地の実店舗でのサポート
- 機種変更時の待ち時間短縮
- トラブル時の即日対応が可能
✅ 豊富な端末の選択肢
- 最新機種がいち早く手に入る
- 端末の割引が充実
- 下取りプログラムの活用
格安SIMのメリット
一方、格安SIMは以下のような魅力があります。
✅ 圧倒的なコストパフォーマンス
- 大手の1/3程度の月額料金
- 最小限の機能で必要十分
- キャンペーン特典も充実
✅ 契約の自由度が高い
- プラン変更が柔軟
✅ ライフスタイルに合わせた選択が可能
- データ使用量に応じた細かなプラン設定
- 通話オプションの選択制
- 複数枚SIMの利用がしやすい
最近では、格安SIMでも「楽天モバイル」のように独自の通信網を持つ会社も登場し、大手との品質差は確実に縮まってきています。特に都市部では、日常利用で困ることはほとんどないでしょう。
事業者 | プラン名 | 月額料金(税込) | データ容量 |
ドコモ | eximo | 7,315円 | 無制限 |
au | 使い放題MAX+ 5G/4G | 7,458円 | 無制限 |
ソフトバンク | メリハリ無制限+ | 7,425円 | 無制限 |
楽天モバイル | Rakuten最強プラン | 1,078円〜3,278円 | 3GB〜無制限 |
IIJmio | ギガプラン | 850円〜2,000円 | 2GB〜20GB |
※2025年2月時点の料金です。キャンペーン適用前の標準料金となります。
3. 格安SIMのデメリットと対処法

格安SIMに切り替えを考えている方の多くが不安に感じるのが、
通信速度やサポートです。
実際にどうなのか、そして対処法について詳しく見ていきましょう。
通信速度の問題と対策
「昼休みの時間帯にネットが遅くなる」
「動画がスムーズに見られない」
確かに、混雑する時間帯には通信速度が低下することがあります。しかし、以下の対策を取ることで、ほとんど問題なく使えるようになります。
- 自宅ではWi-Fiを活用する
- 通勤時は事前にコンテンツをダウンロードしておく
- 地下鉄などでは駅のフリーWi-Fiを利用する
サポート体制と上手な付き合い方
大手キャリアと比べると、実店舗でのサポートは限られます。ただし、最近の格安SIMは以下のようなサポート体制を整えています。
- チャットやメールでの24時間対応
- オンラインでのマニュアル・動画解説
- SNSでの迅速な情報提供
私の場合、基本的な設定は公式サイトの手順に従うだけで簡単にできました。困ったときはチャットサポートで解決できています。
重要なのは、自分の利用パターンに合わせた選択をすること。毎日大容量の通信が必要な方は大手キャリアの方が安心かもしれません。でも、SNSやメール中心の利用なら、格安SIMで十分という方が多いのが実情です。
4. スマートな乗り換え方法

格安SIMへの乗り換えを失敗しないために、重要なステップを順番に見ていきましょう。
乗り換え前の確認事項
✅現在の契約状況を確認
- 契約の残り期間
- 違約金の有無と金額
- 分割払い中の端末代金の有無
✅データ使用量をチェック
- 過去3ヶ月分の使用量を確認
- よく使うアプリの通信量
- 通勤・外出時の使用パターン
気になる通信料金の削減も、事前の確認を怠ると思わぬ出費に。契約状況とデータ使用量の確認は、スムーズな乗り換えの第一歩です。
失敗しない選び方のポイント
①通信回線の選択
- ドコモ系:全国的に安定した通信
- au系:山間部でも比較的つながりやすい
- ソフトバンク系:衛星や成層圏プラットフォームを活用し、山間部や遠隔地でもサービスを提供。
② 自分の利用パターンに合わせる
- 動画視聴が多い → 大容量プラン
- SNSメイン → 20GB程度で十分
- 通話重視 → 通話かけ放題オプション付き
③初期費用も考慮
- 事務手数料
- SIMカード発行手数料
- 端末購入の有無
後悔しない乗り換えのために、利用シーンに合わせた通信回線とプランの選択が重要です。事前の費用も含めて、総合的な判断を心がけましょう。
おすすめのタイミングと手順
1. 契約更新月の2ヶ月前から準備開始
2. 利用データ量の確認と新プラン選択
3. MNP予約番号の取得
4. 新しいSIMの申し込みと到着待ち
5. 端末の設定変更と切り替え
実際の乗り換えは、休日の午前中に行うのがおすすめです。万が一の際もサポートに連絡がしやすく、余裕を持って設定できます。
5. 私の体験談:実際の節約効果

私自身、昨年大手キャリアから格安SIMに乗り換えを経験しました。最初は不安もありましたが、結果的には大きな満足感を得られています。
実際の節約効果
乗り換え前:ドコモ(eximo)
- 月額料金:7,315円
合計:7,315円/月
乗り換え後:IIJmio(ギガプラン)
- 月額料金:2,000円
- 通話オプション:1,400円
合計:3,400円/月
月々の節約額:3,915円
年間では約46,980円もの節約になりました!
生活の質が下がっていない理由
実は、日常生活でスマホの使い方は全く変えていません。
- 自宅ではWi-Fiを使用
- 通勤時はポッドキャストを事前ダウンロード
このような「ちょっとした工夫」で、通信速度の違いもほとんど感じません。
予想外のメリット
格安SIMへの乗り換えは、私のスマホとの関係を見直すきっかけにもなりました。
以前の私は、「容量無制限だから」と、何も考えずにYouTubeを再生したり、必要のない動画をダウンロードしたりしていました。電車での通勤時間は常にSNSをチェックし、気づけば2時間以上画面を見続けていることも。
ところが、データ通信量を意識するようになってから、こんな変化が生まれました。
- 通勤時間に読書の習慣が定着
- オフライン時間の大切さに気づく
- 必要な情報とそうでない情報の取捨選択ができるように
そして、節約できた月々の3,915円は、新しい趣味への投資に。以前から興味があったヨガのレッスンに通い始めました。体の柔軟性が上がっただけでなく、心にもゆとりが生まれています。
「見直せるものは見直す」。
この小さな決断が、新しい趣味への投資という、素敵な変化をもたらしてくれました。
まとめ

ここまで、格安SIMへの乗り換えについて詳しく見てきました。通信費の見直しは、実は想像以上に大きな節約効果が期待できる取り組みです。
年間節約額の具体例
- 単身の場合:約3〜5万円
- 家族3人の場合:約8〜12万円
ただし、これは決して「大手キャリアが悪い」というわけではありません。手厚いサポートや安定した通信品質など、大手キャリアならではの価値も確かにあります。
大切なのは、自分のライフスタイルに合った選択をすること。
例えば、こんな方には格安SIMがおすすめです。
- 毎月の固定費を見直したい方
- 通信速度にはこだわらない方
- 主にSNSやメールを使う方
- 自宅でWi-Fiを使える環境がある方
一方、以下の方は大手キャリアの方が安心かもしれません。
- 通信速度へのこだわりが強い方
- 最新機種を定期的に使いたい方
- 対面でのサポートを重視する方
まずは自分の使用状況を確認し、無理のない範囲で見直しを検討してみてはいかがでしょうか?
あなたらしい、賢い選択を見つけてくださいね。
ライター:大坪えみ
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