自分や家族の健康を意識して過ごしていますか?実は、健康であることが一番の節約になるといわれています。
この記事では、健康であることが一番の節約になる理由や、健康に過ごすメリットについて解説します。記事を読めば、健康に過ごすために気を付けることがわかり、今日から実践できます。自分や家族の健康に気を付けながら、節約したい人は最後まで読んでください。
健康が節約になる理由

健康に過ごすと節約になる理由は以下の3つです。
- 医療費が削減できる
- 収入が安定する
- 健康寿命を伸ばせる
医療費が削減できる
健康状態を維持することで、医療費が削減できます。通院や入院による医療費が少ないからです。病院を受診すると、診療費や薬代、交通費がかかり、入院の場合は入院費や入院中の食事代、消耗品代などがかかります。入院費は高額療養費制度を利用できますが、まとまったお金が必要です。個室を希望する場合は、差額ベッド代も発生します。病院により値段は異なりますが、1日5000円から数万円程度が相場です。
収入が安定する
健康でいると、安定して働けるため収入が安定します。病気や不調による長期休養や休職、早期退職による収入減少や、予期せぬ医療費の出費を防げます。特にフリーランスや非正規雇用の場合は、健康で働けることが収入に大きく影響します。安定して働くためには、体と心の健康が重要です。
健康寿命を伸ばせる
健康寿命を伸ばせることも節約になります。将来、必要になる医療費や介護費用を減らせるからです。健康寿命とは、健康な状態で日常生活を送ることができる期間のことを言います。健康寿命を伸ばせば、介護が必要な期間が短くなり、老後資金を減らせます。
健康に過ごす3つのメリット

健康に過ごすと節約になるだけではありません。他にも3つのメリットがあります。
- パフォーマンスが上がる
- 毎日を楽しめる
- 家族関係が良好になる
パフォーマンスが上がる
日々を健康に過ごしていると、仕事や家事の生産性が上がることがメリットです。作業を効率よく進められ、集中力が上がることでパフォーマンスが向上します。仕事ではキャリアアップや収入の増加につながり、家事はスムーズに終えられます。
毎日を楽しめる
毎日を楽しむためには、自身や家族の健康が重要です。趣味や旅行などは健康だからこそ楽しめるもの。元気がないと楽しめません。余暇の時間を楽しむことで、仕事や家事などのモチベーションアップにもつながります。
家族関係が良好になる
家族のメンバーが健康であれば関係性が安定し、良好に過ごせます。家族が体調を崩すと、看病や通院の疲労や、不安や心配からくる心の疲れなど、心身ともに大変です。また、家族が入院すると、家事や育児の負担が増え、面会や荷物の管理が必要です。子供が入院した場合は、付き添いが必要なこともあります。家族が健康であると、食事や外出などを楽しめるため、家族時間が充実します。
健康に過ごすためのポイント5選

健康に過ごすために大切なポイントを5つ紹介します。
- 食生活を整える
- 睡眠を整える
- 運動を習慣にする
- ストレスをためない
- 体に気を遣う
食生活を整える
食生活を整えるには、栄養バランスを考慮した食事を心がけましょう。主食、主菜、副菜をバランスよくそろえ、食材の偏りを防ぐことが大切です。
食事のバランスを考える際は、「食事バランスガイド」が参考になります。厚生労働省と農林水産省が共同で策定したもので、1日に何をどれだけ食べたらよいかが、わかりやすくイラストになっています。

食事バランスガイドに沿った1日の食事例は以下の通りです。
朝食

ごはん、みそ汁、目玉焼き、野菜サラダ、ヨーグルト
昼食

うどん、ほうれん草のおひたし、冷奴、みかん
夕食

ごはん、チーズハンバーグ、キノコソテー、野菜スープ、りんご
食事のバランスを毎日整えるのは、なかなか難しいですよね。もし、野菜が少ないと感じたら、次の食事で意識して野菜をとる、のように数回の食事を通して考えていくと、無理なく栄養バランスを整えられます。
また、塩分や脂質の摂り過ぎにも気を付けましょう。塩分の摂り過ぎは、生活習慣病のリスクを高くします。塩分を控えるには、だしを効かせる、酸味や香辛料を活用する、麺類の汁を残すなどの方法があります。特に、調味料で塩分が多いのはしょうゆです。料理にしょうゆを添える場合は、かけるよりもつけるほうが少なくなります。また、しょうゆを霧状に噴射して、使用量を減らせるしょうゆスプレーの利用もおすすめです。冷奴や目玉焼きを食べる際に、しょうゆの使用量を減らせます。しょうゆスプレーは100円均一でも手軽に購入できます。
脂質は炭水化物とタンパク質と合わせて三大栄養素の一つ。体のエネルギー源として大切ですが、脂質の摂り過ぎは、肥満や生活習慣病のリスクがあります。
脂質には動物性、植物性、魚由来の脂質の3種類があり、それぞれをバランスよく摂取することが大切です。特に、青魚に含まれるオメガ3脂肪酸と植物油やナッツに含まれるオメガ6脂肪酸は体内で合成できないため、意識して摂取しましょう。
睡眠を整える
睡眠は体を休めるのに大切です。睡眠リズムと睡眠環境を整えていきましょう。
睡眠リズムを整えるために、朝起きたら日光を浴びましょう。人間の体内時計は約25時間ですが、日光を浴びることで24時間にリセットできます。また、日光を浴びると分泌されるセロトニンというホルモンが良質な睡眠につながります。スマホやテレビ、パソコンなどから出るブルーライトは睡眠を妨げるため、寝る1時間前には離れましょう。
睡眠環境を整えるには、寝具やパジャマを見直してみましょう。肌触りや吸湿性が良いものは、心地よく感じられます。自分だけの入眠儀式を作るのも、体が自然と睡眠に向かうのでおすすめです。あたたかい飲み物を飲んだり、ストレッチやヨガ、リラックスできる香りを楽しむなど、自分がリラックスできる習慣を作りましょう。
運動を習慣にする

運動の習慣は、生活習慣病の予防に効果的です。運動により、肥満や糖尿病、脂質異常症の予防と改善、また血圧を下げる効果が期待できます。生活習慣病はがんや心疾患、脳血管疾患など命に関わる病気のリスクを高め、通院や入院治療が必要となる場合も多いです。運動を習慣にとりいれ、生活習慣病を予防しましょう。厚生労働省が定めた国民一人ひとりの健康を実現するための健康施策に健康日本21があります。健康日本21においても、健康増進のために運動目標が定められています。
運動を始めるならウォーキングがおすすめです。理由は、歩く動作は日常的に行っており、特別な道具が不要で始められるからです。医学研究科助教の井上浩輔氏とカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の准教授である津川友介氏らの研究グループによると、1週間に8000歩以上歩くと、全死因と心血管疾患の死亡リスクが低いことがわかっています。この研究結果は、週に1~2日程度でも目標歩数を達成することが健康に十分良い影響をもたらす可能性を示唆します。
8000歩を歩くには、1時間20分程度必要です。まずは週に1回のウォーキングから取り入れてみましょう。続けられるか自信がない人は、アプリを使って楽しみながら行うのがおすすめです。ウォーキングでポイントが貯められるアプリや歩数を使ってゲームを楽しむアプリ、歩数や消費カロリー、歩行距離などを記録できるアプリがあります。歩いた成果を視覚的に確認できると達成感が感じられ、やる気も高まります。また、家族や友人と一緒にウォーキングを行えば、仲間と一緒に健康づくりに取り組めます。
厚生労働省.身体活動.https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b2.html.(25-01-25)
京都大学.1週間の歩行パターンと死亡リスクの関連を明らかに-週2回しっかり歩くことで健康は維持できるか?- https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2023-03-30 (2025-1-23)
ストレスをためない
心の健康も大切です。ストレスがたまると、生活習慣病や循環器疾患のリスクが高まるといわれています。趣味や運動を楽しんだり、休息をとったりして自分の心を休めましょう。自分なりのストレス発散方法をいくつか持っていると、状況に合わせて自分を労われます。例えば、読書やヨガ、映画鑑賞、カフェ巡りなど、自宅でできるものと自宅外で楽しむものを持つのがおすすめです。
ストレス解消のために暴飲暴食をする人もいるかもしれません。暴飲暴食で一時的にすっきりしたとしても、健康に悪影響を与えてしまいます。適度な量を楽しみながら、飲食を楽しみましょう。
厚生労働省.心筋梗塞発症の危険因子:抑うつとストレス.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-05-003.html.(25-01-25)
体に気を遣う
健康に過ごすために、自分や家族の体に気を遣うことも重要です。定期的に健康診断を受け、歯科の定期受診や必要な受診、内服は欠かさず行いましょう。自分や家族の健康は、自分たちでメンテナンスすることが大切です。病気の予防や早期発見、悪化の予防につながります。
まとめ:健康を大切に毎日を過ごして節約しよう

健康に過ごすと節約になる理由は、医療費や介護費用の削減につながり、収入が安定するためです。また、日常生活のパフォーマンスの向上や毎日を楽しめるといったメリットも得られます。
健康に過ごすために大切なポイントは以下の5つです。
- 食生活を整える
- 睡眠を整える
- 運動を習慣にする
- ストレスをためない
- 体に気を遣う
毎日の生活が将来の健康と節約に関係します。できることから始めて、健康を維持していきましょう。
ライター:玉木まり
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