ミニマリストとして自分らしく生きるために。心と暮らしを整えるヒント

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SNSで見かけたおしゃれなお洋服や、素敵なインテリアアイテムで囲まれたお部屋。

情報過多な現代では、気づかないうちに物欲が刺激されてしまいがち。気がついたら家にモノがあふれかえっていた……そんな経験はありませんか?

暮らしをシンプルに整えることで、心にも時間にもゆとりをもたらし、結果的に充実感を得ることができる。そんな生き方を目指すのが「ミニマリスト」です。

ミニマリストとして、心も身の回りもスッキリと身軽に生きていくための、とっておきのヒントをご紹介いたします。

目次

「ミニマリスト=断捨離」ではない

ミニマリストとは本来、「身の回りのモノを最小限に減らして暮らす人」のことを指します。

「最小限の」という意味のミニマル(minimal)から派生した造語ではありますが、近年では単純に持ち物を減らすことだけではなく、「自分にとって本当に必要なものを選択していく」という考え方や信念を指す言葉としても使われている印象です。

ミニマリストを語る上で、よく一緒に並ぶワードとして「断捨離」がありますが、あくまで断捨離は不要なものを減らしていくための手段であって、イコールではありません。

ミニマリストを目指すならば、断捨離をしたあとも物を増やさないための意識や考え方が重要になってくると言えます。

ミニマリストになるために意識しておきたい5つのヒント

ミニマリスト=断捨離ではないとすると、むやみやたらにモノを捨てていくだけでは本来の目的から遠ざかってしまいます。本当のミニマリストになるために、これらのポイントを日々の生活で意識してみましょう。

自分にとっての「幸せ」や「豊かさ」を明確にする

まず何よりも大事なことは、ミニマリストとしての自分の価値観を明確にすることです。

何を大切にして、どんな暮らしを目指したいのか、自分と向き合って考えてみましょう。いま自分が手放すべきもの、反対に残すべきものをイメージするのに欠かせない作業です。

手放す・残すの判断が難しい場合は、憧れているミニマリストさんの考え方を参考にしてみるのもいいかもしれません。理想のミニマリストの暮らしを想像して、仕事や趣味、人と過ごす時間など、自分が優先したいものをリストアップしながら、どうしてこれを優先したいのか、という理由まで突き詰めてみましょう。

もしもこの時点で「私は好きなものにたくさん囲まれて暮らすことが好きだ!」と感じるのであれば、無理にミニマリストを目指す必要はないかもしれません。好きなモノにたくさん囲まれることで幸福を感じられるのであれば、その価値観は大切にするべきです。

「モノを持つ」ことの意味を考える

たくさんモノを持つことは悪いことではありませんが、自分にとって「モノを持つ」ということに、どういう意味があるのかをいま一度考えてみましょう。

「いつか使うかも……」と思って何気なく取っておいたものが、実際には何年もほったらかしていた!ということも多いはず。いま手元にある持ち物と向き合って「これは私の生活を今後も豊かにしてくれるモノなのか?」を問いかけてみましょう。

新しいモノと出会ったときも、衝動買いしたい気持ちをぐっと堪えて、同様に考える習慣をつけてみましょう。いま欲しいと思ったこの商品は、今後何年も魅力的に思えるでしょうか?自分の価値観と冷静に照らし合わせる習慣を持つことで、無駄な物欲に振り回されることも少なくなっていきますよ。

生活習慣はできるだけシンプルに

ミニマリストになるためには、単純に物量を減らすだけではなく、自身の暮らしそのものをシンプルに整えることもポイントです。

例えば、出かけるたびに毎回洋服選びに迷ってしまうのであれば、ワードロープをお気に入りの定番アイテムに絞るだけで、選択する負担が減ってグッと楽になります。

掃除の手間を減らせるように物を置かないようにする。無駄な買い物をしないよう決まったタイミングでスーパーでまとめ買いする。日々のちょっとしたことでも、自分にあった効率の良い方法でルーティン化して、生活のムダを少しずつ見直していくことができますよ。

心の余裕にも意識を向ける

SNSの発展によって、様々な情報があらゆる角度からレコメンドされるようになりましたよね。便利な半面、情報過多でメンタル的に疲れてしまうこともしばしば。物理的に断捨離することだけでなく、自分の気持ち、つまり「心」の部分にも意識を向けてみましょう。

簡単にできる方法のひとつとして、「デジタルデトックス」がおすすめです。現代の生活から完全に切り離すことは難しいと思いますが、スマホの通知を減らして、すこし距離を取ってみるところから始めてみましょう。

また、1日のうちに予定を詰め込みすぎないことも大切です。いま必要だと思う作業や本当にやりたいことだけにフォーカスすることで、気持ちのノイズが減って余裕が生まれます。ゆっくり散歩をしたり、本を読んでみたり、心地よいと思える時間の使い方を探してみてくださいね。

小さなことからでもOK!まずは実践してみる

ミニマリストを目指すにあたって、はじめからいきなり大掛かりなことを実践する必要はありません。まずは、クローゼットの中から着ていない服を一着減らしてみたり、読まなくなった本を手放したりと、できるところからコツコツを進めてみましょう。

はじめはモノが減ることに不安に感じてしまうかもしれないですが、意外に「無くても平気だったかも!」と思えるものが多いことに気づけると思います。

そうして少しずつ、徐々に身の回りのモノを減らしていってみると、何にも代えがたい「本当に必要なもの」が自然と厳選されていくので、身の回りが洗練されていくのが実感できますよ。

急激な変化はストレスの元。自分のペースで、焦らず少しずつ実践していきましょう。

「完璧」を求めすぎない、自分らしい暮らしを

ミニマリストを目指そうと思ったときに陥りがちなこと、それは「完璧なミニマリスト」を追求しようとして、無理をしてしまうことです。

ミニマリストの本質は、「自分らしく心地よく生きる」ことです。モノを極限まで減らしたり、家の中を常に完璧に整えたりすることが目的ではないのです。

「もっとモノを減らさなきゃ!」とか「部屋がいつも片付いていないとダメだ!」みたいなプレッシャーを自分にかけすぎる必要はありません。モノが少ないほうがえらいわけでもなければ、まわりの人とくらべる必要もありません。

暮らしの中で必要な物や好きな物は人それぞれ違いますし、日々の忙しさの中では、頑張れない日だってあります。多少お部屋が散らかっていても、自分にとって「自然体の暮らし」であれば、それで十分です。

「完璧なミニマリスト」というイメージに縛られすぎると、自分が本当に大切にしたいものを見失ってしまいがちです。推し活グッズや大切な思い出のアイテムなど、自分の心が豊かになるものがあるなら、無理をして手放す必要はないんです。

5つのポイントに共通して言えることは、「これでいいんだ」と自分を肯定する気持ちを持って、ミニマリストを楽しむことです。自分の感性を大事にしながら、どんなものにトキメキを得られるのかを追求していきましょう。

そして忘れてはいけないのは、ミニマリストとしての暮らしで得られるのは、物を減らして生まれた物理的なスペースだけではないということ。モノを手放して、生活を整えていく中で生まれる心の余裕は、自分が本当にやりたいことに集中できる大切な財産です。

ミニマリストとして自分の感性を研ぎ澄ましながら、これからの暮らしを豊かにする方法を見つけていってくださいね。

ライター:石井 り佳/Rika Ishee

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